ごあいさつ

この度、武田純先生ご退任を受けて日本糖尿病情報学会の理事長に就任いたしました。本学会の一層の発展のため尽力する所存ですので、何卒ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

今年は明治維新150周年となります。この時期に佐賀大学の私が理事長に就任しましたのも何かのご縁と思います。佐賀県は小さな県ですが明治維新において医療分野で多大な貢献をしております。鍋島藩主の鍋島直正は日本で初めて牛痘ワクチンを輸入し、長男の直大で試験した後、大阪の緒方洪庵に分け与え、このことが日本における天然痘根絶に繋がりました。佐野常民は日本赤十字社を立ち上げて、初代社長となり、相良知安は日本にドイツ医学を導入した功績で第一大学区医学校(現在の東京大学医学部の前身)の初代校長となりました。2018年という医療界が変革する医療維新の時期に本学会の仕事をさせて頂けることをありがたく存じます。

2018年は医療では「日本型少子高齢化社会」を視野に入れた「地域医療構想」「第7次医療計画」、産業ではIoTやAIなどを活用する「第4次産業革命」の推進の年です。国の施策として医療、教育、農業、工学、研究、サービスからデータを収集してビックデータとして活用を進めております。糖尿病の医療現場においては個人の血糖・生活習慣管理、医療機関内のチーム医療、地域における医療機関と在宅医療を含めた地域包括ケアシステム、遠隔医療、行政におけるデータヘルス事業、糖尿病性腎症重症化予防など様々な場面でデータの活用が必須となっています。しかしながら個々のデータやビックデータから医療現場で生かせるデータへの抽出、加工、活用には医療現場だけでは不十分であり、企業、行政との連携が必要です。

本学会は現場で医療情報を活用できる医療者の育成や医療者がデータを利活用できるためのデータサイエンティスト、データエンジニアとの出会いのプラットフォームとして、さらに企業、行政とのネットワークの場として今後の糖尿病医療に貢献できる学術グループになればと祈念致します。

2018年1月吉日

日本糖尿病情報学会
理事長  安西 慶三
(佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 教授)

プロフィール

理事長 安西 慶三
現職名 佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 教授
昭和61年 宮崎医科大学医学部医学科卒業
九州大学医学部第一内科入局
平成2年 九州大学医学部付属病院 医員
平成5年 福岡大学医学部臨床検査医学 助手
平成12年 福岡大学医学部内科学第一 助手
平成13年 福岡大学病院血液・糖尿病科 講師
平成19年 福岡大学病院・内分泌・糖尿病内科 講師・副診療部長
平成20年 福岡大学糖尿病先進医療センター 地域医療連携プロジェクトリーダー併任
平成22年 佐賀大学医学部内科学講座肝臓・糖尿病・内分泌分野 科長・准教授
平成23年 佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科 教授
平成24年 佐賀大学医学部附属病院 栄養管理部部長(兼務~H28.12)
平成26年 佐賀大学医学部附属病院 医療情報部部長(兼務、~H28.3)
佐賀大学医学部附属病院 病院長特別補佐(兼務)
現在に至る

学会・理事・評議員

日本内科学会(評議員)、日本糖尿病協会(理事、医療者教育委員会委員長) 日本病態栄養学会(理事)、日本糖尿病学会(支部評議員・幹事) 日本移植学会膵・膵島移植研究会(幹事)、日本内分泌学会(評議員)、日本フットケア学会(評議員)、日本下肢救済・足病学会(評議員)、日本医療マネージメント学会(評議員)、日本老年学会(代議員) 米国糖尿病学会会員


主な研究領域

「糖尿病と肝疾患」

「糖尿病診療における地域医療連携と医療情報」

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