設立趣旨

糖尿病は「自己管理の病気」といわれており、網膜症、腎症、神経障害など慢性合併症を防ぎ良好なQOLを達成するには患者教育が何よりも重要であり、各施設で個別に努力・工夫されています。また、既に我が国では個人、医療機関、企業が開発した優れた患者教育ビデオ、CAI、ホームページなどが存在します。しかし、これらが十分活用されず、糖尿病の知識の普及が十分であるとは言えないのが現状であります。さらに、教育についてもその方法論の確立や資源の確保の共同作業が十分と言えず、いつでも、どこでも質の高い患者教育が行えるようにするためには教育資源の開発・育成と提供システムの整備が不可欠であります。

そのために、ITの活用は医療関係者、患者双方にとって大きな利益をもたらすものと確信しております。これら糖尿病教育資源を共有化・データベース化して、インターネットを介して配信することなどこの分野でのITの活用は医療関係者、患者ばかりでなく国民全体にとっても大きな利益をもたらします。これが日本糖尿病情報学会の第一の目的であります。また、優れた教育・管理ソフトの開発は、人的、資金的にも1個人、1機関では手に余ります。従って、供給可能なソフトの調査、開発委託、開発費の補助を行うのが第二の目的であります。

このように医療従事者、患者、ソフト開発者、医療機関、企業がそれぞれの立場で、患者の教育・治療の支援、国民への啓蒙を通じて糖尿病患者の福祉を図り、糖尿病の一次、二次、三次予防に役立て、もって公益の増進に寄与することが、本機構設立の本旨であります。なお、本機構の活動において、常に関係分野との公正な関係を維持するために審査委員会を設置いたします。